五枚橋ワイナリー メルロー2022T (タンク熟成)
内容量:750ml アルコール度数:13.0%
瓶詰め本数:151本
メルロー100%のタンク熟成。糖度19.8度。
春の害虫の食害と、夏の長雨によるコンディションの悪い房は、畑で徹底して落とし、収穫された葡萄をさらに選果し、仕込んだワインです。
2年熟成の味は、全体的に締まったタンニンが印象的な果実味。
例年通りの味の奥行きがありながら、やや酸味のきいたスタイリッシュな味の広がりは、この年ならでは。
厳しい天候の流れに打ち勝ってきた葡萄の力が底味となり、赤ワインの存在感につながっています。
2022年の葡萄
2022年は春の到来が早く、葡萄も例年より2週間も早く発芽。一見順調に見えた生育は、発芽と同時に現れる虫の食害に遭い、その規模も半数近くと打撃を受けました。それに加えて5月になって2番手に出てきた芽が鹿の食害に遭い、実がならない枝が続出しました。6、7、8月は例年にない雨続きの天候に悩まされる日が続き、やっと9月になって後半から天候が持ち直し、10月の穏やかな天気につながりました。
葡萄にとっては、春の食害に加えて夏の長雨などたいへん厳しい年になりました。特に生育が早いメルローは打撃が大きく、遅く芽吹いた数少ない2番目の枝の房は、梅雨期の7月に開花したため、ほぼ病気で全滅。それでも品質を上げるために、秋に色が乗らない房を徹底的に落としたため、収量は例年の6割ほどに激減した年になりました。カベルネは病気が少なく、生育も順調で、糖度が21.8度と良い品質でしたが、こちらも夏の長雨の影響で収穫量は例年の6割程度でした。